「今年も早かったな……」
毎年、年の瀬になるとつい口にしてしまう言葉ですが、今年ほどそう強く感じたことはなかったかもしれません。
政治、経済、国際情勢、自然災害──。
常にどこかで問題が起きていて、安心できる時間の方が少なかったように思います。
「またか」「これくらいじゃもう驚かないな」と感じた瞬間は何度もありました。
イヤなニュースが続き、長いトンネルで渋滞にはまったような感覚です。
今年、良くも悪くも「特別な一年だった」と思わせる数々の出来事──。
今回の記事では、『月刊SLEO』が選んだ「2025年 国内・海外10大ニュース」を紹介します。
2025年 国内10大ニュース
1位 物価高が止まらない一年|備蓄米放出で実感した“生活の苦しさ”
2025年を象徴する国内ニュースと言えば、やはり物価高。
ここ数年、気が付けばスーパーでの会計が徐々に高くなっていました。
食料品を中心に値上げが続き、政府はついに備蓄米の放出に踏み切りました。
株価上昇、賃上げと言われても、生活は全然楽にならない──。
この“数字と現実のズレ”を、強く感じた年でした。
2位 多発するクマ被害|自然が「遠い存在」ではなくなった年
クマの市街地出没、人身被害のニュースが相次ぎました。
「山の中の話」だったはずの出来事が、生活圏まで迫ってきました。
気候変動、人口減少、里山管理の限界──。
クマのニュースは、自然環境の変化がすでに私たちの足元にまで来ていることをまざまざと突き付けました。
3位 高市内閣誕生|政治を“無視できない一年”だった
7月の参院選後の混乱を経て、高市早苗内閣が発足しました。
直前の自民・公明の連立解消。そして自民と日本維新の会の連立。政治ニュースが連日のように報じられました。
当然、支持・不支持は分かれますが、「政治が動き始めた」という感覚は印象的でした。
ただし、“初の女性内閣総理大臣”は歴史的な出来事なので、もっと注目されても良かったのかもしれません。
2025年は、政治を他人事にはできない年でした。
4位 日経平均5万円突破|好景気なのに実感がない不思議
日経平均は史上初の5万円台に到達しました。
ニュースのある部分を見れば、日本経済は絶好調です。
でも、生活は苦しい。
この違和感こそが、2025年の経済を象徴しているのではないでしょうか。
5位 参院選で自公過半数割れ|積み重なった不満の表れ
7月の参院選で与党が過半数割れし、石破首相の責任論が高まりました。
「やっぱりな……」と感じた人も多かったのではないだろうか。
物価高、将来不安、政治不信──。
選挙結果は、国民感情そのものだったように思います。
6位 大阪・関西万博開幕|賛否含めて2025年を象徴する一大イベント
課題も多く指摘されましたが、万博はやはり特別なイベントです。
未来技術や環境を考えるきっかけになったのも事実。
4月から10月までの開催期間中、来場者は2,557万人を数えました。
2025年といえば万博──。
そう記憶される年になるでしょう。
7位 戦後80年|静かに重みを感じた節目の年
戦後80年。全国各地で追悼式や平和祈念行事が行われました。
戦争を直接知らない世代が多数を占める中で、語り継ぐことの大切さを改めて考えさせられました。
8位 台湾有事発言で日中緊張|言葉の重さを実感
高市首相の発言が外交問題に発展。
発言の是非はさておき、首相の一言で国際関係が大きく揺れ動く現実を、改めて突きつけられた出来事だ。
9位 長嶋茂雄さん死去|一つの時代が終わった瞬間
“ミスタープロ野球”の訃報。
世代を超えて、プロ野球という枠を超えて、日本中が静かに喪失感を共有した出来事でした。寂しくなります。
10位 ノーベル賞ダブル受賞|数少ない明るいニュース
坂口志文氏(生理学・医学賞)と北川進氏(化学賞)が、日本人として10年ぶりにダブル受賞を果たしました。
暗いニュースが多い中で、日本人研究者の快挙は救いでした。
2025年 海外10大ニュース
1位 第2次トランプ政権の始動とトランプ関税|世界が再び振り回された
追加関税とトランプ政権の再登場。
「またこの時代か」という空気が、一気に広がりました。
“トランプ関税”は、物価や為替を通じて確実に生活へ影響してきます。
2位 米露首脳会談もウクライナ停戦ならず|“慣れてしまう”ことの恐怖
米露首脳会談でも停戦は実現しませんでした。
終わらない戦争に、世界が慣れてしまうことが一番怖いです。
3位 ガザ和平合意「第1段階」で停戦へ|小さくても確かな希望
たとえ限定的でも、停戦はひとつの希望です。
「対話は無意味ではない」と思えた、貴重なニュースでした。
4位 韓国 尹大統領が罷免|民主主義の難しさ
隣国の混乱は、決して他人事ではありません。
政治の不安定さが社会全体に与える影響の大きさを感じました。
5位 米・イスラエルがイランの核施設を攻撃|世界は分断へ(1)
核施設攻撃で中東情勢は一気に緊迫しました。
世界が不安定な方向に進んでいることを強く印象づけました。
6位 英・仏・加・豪がパレスチナを国家承認|世界は分断へ(2)
複数国による国家承認は、歴史が動く瞬間のように感じられました。
今後の中東情勢に大きな影響を与えることになりそうです。
7位 中露朝首脳が北京軍事パレード出席|世界は分断へ(3)
中露朝の結束を象徴する出来事で、世界の分断がより明確になった一年でした。
8位 米大統領がFRB介入 利下げ再開|FRBの独立性はどこへ
トランプ大統領の金融政策への介入が議論を呼び、世界経済の行方に注目が集まりました。
FRBのパウエル議長(当時)を「遅すぎる男」と繰り返し批判。金融政策すら政治と切り離せない現実。
9位 ミャンマーでM7.7の地震 3,700人死亡|今こそ助け合いを
ミャンマー中部マンダレー近郊を震源とするマグニチュード(M)7.7の地震が発生しました。
3,700人以上が死亡、5,100人以上が負傷。
同国では内戦が続いており、国軍は支配が及ばない地域への救援活動や支援物資の搬入を制限しました。
また、地震対応を理由に一時停戦を発表しましたが、停戦期間中も空爆は続きました。
10位 ドジャース、ワールドシリーズ連覇達成|スポーツの救い
ドジャースがメジャーリーグでは25年ぶりとなるワールドシリーズ連覇を達成。
連覇に大きく貢献した山本由伸投手がシリーズMVPに輝き、シーズンを通して活躍した大谷翔平選手は通算4度目のMVPを受賞しました。
ドジャースの三連覇とともに、日本人選手の活躍への期待が高まります。
まとめ──2025年は「考え続けること」を求められた一年だった
2025年は、決して穏やかな年ではありませんでした。
不安、混乱、分断。
それでも、その中に小さな希望や確かな前進がありました。
ニュースは日々流れていきます。
でも、こうして立ち止まり、振り返ることで「自分は何に不安を感じ、何に救われたのか」が見えてきます。
きっと来年の今頃も、同じように2026年を振り返ることでしょう。
その時、「いろいろとあったけれど、しっかりと考えて生き抜いた」と言えるような一年にしたいものです。
